肉バルや寿司バルなど、「○○バル」という言葉が目につくようになりましたね。
会社の同僚と飲みに行く時に、以前なら大手居酒屋チェーンばかり行っていましたが、「バル」を利用することも多くなりました。
お手頃値段でお酒や料理が楽しめるのが嬉しいですが、よく考えてみますと「バルって、そもそも何だろう?」と疑問に思いました。「バル」についてまとめてみましたので、参考にされて下さい。
これさえ知っておけば、バルを十分楽しめるようになりますよ。
バルって何?意味は?
「バル」は「Bar」と書きますが、英語、イタリア語、スペイン語で読み方が違ってきます。
英語で「Bar」(バー)と言えば、カウンター席でバーテンダーさんがオシャレなカクテルを作ってくれるお店を想像されるでしょうね。
それがスペイン語だと「バル」、イタリア語で「バール」と発音されますが、もともとは地中海側にあるスペインやイタリアの酒場や喫茶店を意味します。
海外の「バル」は1日中営業していて、朝であればカフェ、お昼はランチを提供します。
夕方になると一杯飲めるお店になりますが、スペインだと夕食を摂るのが21時以降のため、それまでにお腹が空いたら、バルで小腹を満たします。しかも1軒だけでなく、2~3軒はしごしてから帰宅するのが特徴なのです。
なぜ夕食がそんなに遅いのかと言えば、お昼を14時に取るのが当たり前で、またゆっくり食事をします。しかも、有名な「シエスタ」というお昼寝の習慣もありますので、どうしても夕食が遅くなります。
どうしてスペインだけ変わった習慣が残っているのは、お昼の時間帯がヨーロッパの中でも特に暑いため、日差しを避けるためにも昼寝の習慣が生まれました。自然環境から言えば、体に優しい習慣なのでうらやましいですね。
さすがに都市部では、最近昼休みの時間帯は短くなったそうですが、地方ではまだ「シエスタ」の習慣が残っています。
日本では、2000年代にイタリアンバル・スペインバルブームがおこり、最近ではお肉中心の「肉バル」のお店も増えてきました。
バルの種類
バルの意味をご紹介しましたが、バルにも種類があるんですよ。大きく分けると、3つに分類されます。
リストランテバル
十三 リストランテバル ヴァリオ
ビニールカーテンとカウンターだけのイタリアンバル。レストランの1/3の破格値!と謳う格安本格イタリアン。フォアグラのソテー980円他、大体の本格メニューが1,000円前後、ワインも安い(*´∀`) pic.twitter.com/T4U0JH47Lv— けんたろう (@ken_ta_rou) May 22, 2018
「リストランテ」は、一般のレストランではなく、コースを提供する高級レストランを意味するイタリア語です。
ちなみに居酒屋の意味の「オステリア」よりは「リストランテ」の方が高級です。
なので、「リストランテバル」は食事がメインになります。
カフェバル
オランダ軒からの奥さんと待ち合わせて、カフェ&バル SPC DINER@さいたま新都心
パンケーキふわっふわで美味しかったですね😄
肉は奥さんオーダーの特製ローストビーフとろたまライス😊ご馳走さまでした🙏 pic.twitter.com/JtWu36YFsa
— M.Tatsumi【汁完やめます!】 (@m_m5d8n8t) March 13, 2018
コーヒーやデザートといった喫茶メニューが中心なのが「カフェバル」です。ちょっと軽食を摂るにも便利ですね。
ジェラテリアバル
本日は8種類のラインナップです。
ダブルクランチーチョコレート🍫
焼きりんごなどセレクトメニューをお楽しみください! pic.twitter.com/kiREyPMpGi— ジェラテリア caffellatte (@gelatomaster) January 18, 2020
「ジェラテリアバル」とは、アイスクリームのジェラートメニューが豊富なバルです。
ちなみに、フランス語で「小さな料理店」という意味の「ビストロ」は、レストランよりも大衆的であることから、「バル」と似ています。
違いは、「ビストロ」では時間をかけてお酒やお料理を楽しみますが、「バル」ではお店を次々に変えて楽しむところにあります。
ちなみに「トラットリア」は、ドレスコードが不要で、気軽に入れる大衆食堂みたいな感じのイタリアのお店です。前菜や飲み物以外にメインの1品を選ぶスタイルです。
「トラットリア」よりさらに大衆的なのが、食堂を意味する「タベルナ」です。
そしてイタリア語で「ワインを主体にしたレストラン」を指す「エノテカ」は、ワイン酒蔵と言ってもよいでしょう。
バルの人気メニュー
さて「バル」では、スペイン料理がメインとなります。
代表的なメニューをご紹介します。
タパス
バルを訪れますと、最初に「タパス」を注文する方が多いでしょう。
「タパス」とは複数の小皿料理のことであり、ワインのお供だったのが由来です。
3種類の料理で構成されているのでバランスよくオーダーするのがよいですが、日本だとあらかじめ盛り合わせてくれるお店が多いです。
・冷菜・・・マリネ、サラダなど
・温菜・・・クロケットなどの揚げ物がメイン
・乾きもの・・・リーブ、チーズ、ハム類
いろんな料理を少しずつつまみながら食べるのが楽しい料理です。
ピンチョス
スペイン語のピンチャールは“突き刺す”、ピンチョは“楊枝、串”という意味で、スペインのバスク地方がピンチョスの発祥地と言われています。
つまようじのような串に、オリーブやアンチョビを刺して、すぐにつまめるようになっています。また、薄くスライスしたパンの上に、具を載せたピンチョスもあります。
つまり、フォークなどなくてもすぐに食べられるようにしているのがピンチョスです。
まとめ
南欧州地域にある「バル」「バール」が日本でもかなり増えてきました。
バルのお店は個人で経営されているケースが多く、大手居酒屋チェーンにはないこじんまりとしたお店作りで、手作り感あふれるメニューを目にします。
スペイン語で「バル」、イタリア語だと「バール」と発音されるお店は、食事メインのリストランテバル、コーヒーメインのカフェバル、アイスクリームメインのジェラテリアバルに区分されますが、大衆的で肩ひじ張らずに手軽に楽しめるところが嬉しいですね。
1軒のバルに時